ご存知でしょうか?チャブ・グループへの保険金請求データによると、皆さまのオフィスが被害を受ける可能性が高いのは、火災ではなく水害と水濡れ損害であることがわかっています。
皆さまの会社が建物もしくはオフィススペースを所有したり借りたりしている場合、防災計画を作成し事前に準備をしておくことが必要です。
準備を始めるにあたり、以下の実践的なポイントがお役に立つでしょう。
水濡れ損害リスク調査を行いましょう
資格を持った保険リスクエンジニアは、皆さまの潜在リスク課題を特定し、水濡れによる損害を未然に防ぐまたは被害の軽減にお役に立てます。
厨房設備や水方式の空調設備、⽔を使⽤する電気機器や給⽔ラインについて調査し、湿度が高い場所の漏電、破損したパイプやホース、その他の配管の漏水がないかどうか確認したいと考えるでしょう。
漏⽔検知システムおよび遮断システムを設置することにより、漏⽔が発⽣した場合に、それを早期に検知して、被害を軽減することが可能です。
計画を立て、担当者を任命して定期的に訓練をおこないましょう
格を持った保険のリスクエンジニアと協⼒して、⽔害が発⽣した場合に、財物への損害を最⼩限に抑え、迅速に業務を復旧させるための⽔害対応計画をまとめましょう。
社内のセキュリティ、施設管理、物件管理のスタッフから担当者を任命し、毎年、計画に基づいて訓練を実施しましょう。
⽔害対策用の非常セットを設置しておきましょう
⽔害対策用非常セットを用意しておくことで、⽔害が発⽣した際に迅速に対応することができます。非常セットとは、次のようなものを用意する必要があります。
警備管理室や機械室などでは、 これらの非常セットがすぐに使⽤できる場所に保管しておきましょう。
水の浸入を防ぐ止水設備を設置しましょう
会社が河川の氾濫や冠水などの浸⽔リスクの高いエリアにある場合には、重要な施設内への⽔の侵入を防ぐため、⽌⽔扉の設置を検討しましょう。恒久的な対策を取ることができない場合は、一時的に設置できる⽌⽔板の準備でも構いません。一時的な⽌⽔板では、低層階の出入⼝や窓、地下に通じる外階段に取り付けて浸⽔を防ぐものです。
特に、地下室や建物や道路より低い場所に機械室や電源設備を設置している場合、重要な対策となります。
洪水が起きた場合、どうすればいいのでしょうか?
浸⽔を⾒つけた場合は、まず、従業員を安全な場所に避難させましょう。もし地下や半地下に社員がいる場合には、冠水しやすく避難できなくなる恐れが高いため、直ちに避難行動をとります。また、浸⽔エリアにある電気機器の電源を切ることも重要です。安全を確保しながら、⽔害対策用非常セットを利用し浸水の広がりを抑え込みます。⽔が引いた後は、カビによる被害を防ぐため、72時間以内に⽔を取り除くようにしましょう。
必要な保険を見直しましょう
近年、季節的な大雨や大型台風により、全国的に低平地での洪水、大小河川の氾濫などによる広域の⽔害が連続して発⽣しています。このような傾向は今後も続くものと考えられています。皆さまの事業がこのような災害から守られるよう、十分な補償内容となっているかをご確認ください。